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腹部超音波検査(腹部エコー検査)

腹部超音波検査とは

腹部超音波検査とは腹部超音波検査(腹部エコー)は、体表から超音波を当てて、お腹の中の臓器の状態をリアルタイムで観察する検査です。痛みや放射線被ばくがなく、体への負担が少ないため、幅広い年齢層に安全に行えます。主に肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓などの臓器の大きさ、形、腫瘍、結石、脂肪肝、炎症の有無などを確認できます。検査時間は15~30分程度で、検査前は胃や腸に内容物が残っていると見えにくくなるため、原則として食事制限が必要です。定期健診や腹部の不調の原因を調べる際によく行われる、簡便で重要な検査です。
当院では、GE HealthCare社のLOGIQ E10といった最上位モデルを使用しています。日本肝臓学会専門医・指導医をもつ院長が検査を行いますので、ぜひ健康診断で肝機能を指摘された方をはじめ、腹部に気になる症状がありましたらご相談ください。


当院の超音波検査「LOGIQ E10」について

当院の超音波検査「LOGIQ E10」について

高画質で細かいところまで見える

LOGIQ E10は、体の中をよりはっきり・くっきり映し出すことができる最新の超音波機器です。血流の流れや小さな病変も立体的に見えるので、病気の早期発見につながります。

超音波検査による画像例_pc

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肝臓などの病気を詳しくチェック

肝臓の硬さや脂肪のたまり具合などを、痛みなく詳しく調べることができます。将来の病気を防ぐための検査や、治療の効果を確認するのにも役立ちます。

検査がスムーズでスピーディー

AI(人工知能)を活用して、機械が自動で画像を整えたり、検査の流れを手伝ってくれます。そのため、検査がよりスムーズに、しかも短時間で終わります。


日本肝臓学会専門医・指導医をもつ医師による検査のメリット

肝臓の専門家が検査を行う安心感

肝臓の専門家が検査を行う安心感日本肝臓学会専門医・指導医は、肝臓の病気に特化した豊富な知識と経験を持っています。肝臓がんや脂肪肝、肝硬変などを見逃さない「確かな目」を持っており、より正確な診断が可能です。

小さな異常も見逃しにくい

超音波画像のわずかな違いから病気のサインを見つけ出す技術・経験があります。たとえば、数ミリの小さな腫瘍や、初期の肝硬変の兆しにも敏感に気づくことができますので、安心して検査を行っていただけます。

体への負担が少なく、信頼できる検査

超音波検査は、痛みもなく、放射線も使わない体にやさしい検査です。そのうえ、専門の医師が行うことで、短時間でもしっかりとした情報が得られます。

治療や生活指導にもつながる

検査だけでなく、結果をふまえた今後の対策(生活習慣の改善や定期検査の必要性など)についても、具体的にアドバイスをさせていただきます。


腹部超音波検査をおすすめする症状


腹部超音波検査でわかる病気

肝臓の病気

  • 脂肪肝(脂肪性肝疾患)
  • 肝炎
  • ウイルス性肝炎
  • アルコール性肝炎
  • MASLD/MASH(NAFLD/NASH)
  • 自己免疫性肝炎
  • 薬物性肝障害
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 肝嚢胞
  • 血管腫や良性腫瘍

胆嚢・胆道の病気

  • 胆石
  • 胆嚢ポリープ
  • 胆嚢炎
  • 胆管拡張や胆管がん

膵臓の病気

  • 水嚢胞
  • 膵炎
  • 膵臓がん

腎臓の病気

  • 腎嚢胞
  • 腎結石
  • 水腎症
  • 腎腫瘍

脾臓

  • 脾腫
  • 腹水
  • 大動脈瘤

膀胱(※必要に応じて連携する医療機関をご紹介させていただきます)

  • 膀胱がん
  • 膀胱結石

前立腺(※必要に応じて連携する医療機関をご紹介させていただきます)

  • 前立腺がん
  • 前立腺肥大症

子宮・卵巣(※必要に応じて連携する医療機関をご紹介させていただきます)

  • 子宮筋腫
  • 卵巣腫瘍

腹部超音波検査のメリット

腹部超音波検査は、体に負担が少なく、安全に内臓の状態を調べられる検査です。放射線を使わず、検査時の痛みもほとんどありません。肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などの臓器をリアルタイムで観察でき、脂肪肝や腫瘍、結石などの早期発見に役立ちます。特に肝がんや胆嚢がんなどの初期変化を見つけやすいため、がんの早期診断にも有効です。また、検査時間が短く、外来で気軽に受けられる点もメリットです。定期的な超音波検査により、重大な病気のリスクを事前に把握し、早期対応が可能になります。


腹部超音波検査のデメリット

腹部超音波検査は体への負担が少なく安全な検査ですが、いくつかのデメリットもあります。まず、検査の精度は検査技師の技量や経験に左右されやすい点が挙げられます。また、腸内にガスが多い場合や肥満の方では、臓器が見えにくくなることがあります。さらに、超音波は空気や骨を通しにくいため、胃腸や膵臓、腎臓の奥深い部分などの詳細な評価には限界があります。病変が小さい場合や位置によっては見落とされることもあるため、必要に応じてCTやMRIなどの追加検査が推奨されることもあります。
当院では、日本肝臓学会専門医・指導医が検査を行いますので、検査担当者の技量や経験に関しては安心していただければと思います。またCTも完備していますので、必要に応じてCT検査のご案内をいたします。


腹部超音波検査の流れ

1受付・問診

検査前に問診票の記入や、これまでの病歴・症状について確認されます。食事制限が必要な場合は、事前に説明をします(通常は検査6時間前から絶食)。

2検査準備

腹部を出しやすい服装に着替え、検査台に仰向けに寝ます。腹部の皮膚に超音波用のゼリーを塗布し、機器のプローブ(探触子)を当てやすくします。

3超音波検査

プローブを腹部にあて、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などを順に観察します。必要に応じて体位を変えたり、息を止めるように指示されることもあります。

4終了・拭き取り

検査終了後、ゼリーを拭き取り着替えます。検査自体はおおよそ15~30分程度で終わります。

5結果の説明(当日または後日)

医師から画像をもとに、見つかった所見について説明を行います。必要に応じて追加検査が提案されることもあります。


腹部超音波検査の注意事項

食事制限

食事制限検査前6時間程度は食事を控える必要があります(絶食)。食事をすると腸にガスが溜まり、内臓が見えにくくなるためです。水やお茶などの透明な水分は摂取可能な場合もありますので指示に従っていただければと思います。

排尿を控える(膀胱の検査がある場合)

膀胱や子宮、前立腺の観察をする場合は、尿をためた状態が必要です。検査直前の排尿は控えましょう。

服装に配慮

腹部を出しやすいよう、上下が分かれゆったりとした服装で来院するのが望ましいです。ワンピースや締め付けの強い服は避けましょう。

薬の服用について

常用しているお薬がある場合は、医師の指示に従って服用してください。糖尿病の薬など、絶食が影響するものは注意が必要です。

腹部超音波検査の検査時間

腹部超音波検査の検査時間腹部超音波検査の検査時間は15~30分程度になります。なお、患者様の状態によっては時間が前後することもあります。


腹部超音波検査の費用

  3割負担 1割負担
腹部超音波検査 1,590円 530円

超音波検査をご希望の方へ

超音波検査(腹部エコー)をご希望の方へ当院で導入した「LOGIQ E10」は、超音波の中でも最上位機種で、越谷市内のクリニックでは初導入です。

また院長である私自身、肝胆膵外科学会高度技能指導医として、多くの肝胆膵のがんや肝硬変などの肝疾患も診てきました。
例えば、数千もの膵がんを手術中に超音波を当て(術中超音波にて)切除してきた実績があります。

超音波検査は重大な病気のリスクを事前に把握し、早期対応が可能になります。
もし、健康診断で肝機能を指摘された方や、腹部に気になる症状がある方は、ご相談ください。